この記事は2026年10月時点の情報です。
20,000mAhという表示だけでは、飛行機へ持ち込めるかは決まりません。まず本体などでWhを確かめ、搭乗する航空会社の条件と照らしてください。2026年4月24日からは、モバイルバッテリーの個数と機内での充電に、追加のルールが適用されています。
- 国内線では、モバイルバッテリーは預け入れできず、機内に持ち込みます。持ち込めるのは160Wh以下のもので、1人2個までです。
- Whは「定格容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000」で計算します。20,000mAh・3.7Vと表示されていれば、74Whです。
- 機内では、モバイルバッテリーへ充電せず、座席上の収納棚にも入れません。モバイルバッテリーから機器への充電もしません。
持ち込めるかは、Whと航空会社の条件で決まる
国土交通省が示すモバイルバッテリーのルールは、次のとおりです。預け入れできないことと容量の上限は、2026年4月24日より前からのルールです。
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 預け入れ | 禁止。必ず機内に持ち込む |
| 容量 | 160Wh以下。超えるものは持ち込み禁止 |
| 個数 | 2個まで(2026年4月24日から) |
| 機内での充電 | モバイルバッテリーへの充電も、モバイルバッテリーから他の電子機器への充電もしない(2026年4月24日から) |
| 置き場所 | 座席上の収納棚に入れず、手元に置く |
| ショート防止 | 端子を絶縁するなど、1つずつ保護する |
国交省の案内では、預け入れ・容量・ショート防止・個数のルールと、機内でモバイルバッテリーへ充電しないルールに違反すると、航空法により罰則が科される可能性があるとしています。
また、航空会社によっては、より厳しいルールを設けている場合があるとして、各航空会社の指示に従うよう案内しています。JAL・ANA以外の会社の便や、JAL・ANAの便名でもほかの会社が運航する便は、運航する会社の案内も確かめましょう。
機内での充電について、ANAのお知らせは、機内充電からモバイルバッテリーへの充電は「禁止」、モバイルバッテリーから電子機器への充電は「お控えください」と案内しています。
2027年に乗る便は、出発の前にもう一度確かめましょう。JALの案内は、国際航空運送協会(IATA)の規定変更により、2027年1月以降は100Whに制限される可能性があるとしています。
20,000mAhをWhに直すときの注意
Whは、定格容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000で計算します。20,000mAh・3.7Vと表示された製品なら、20,000×3.7÷1,000=74Whです。定格電圧が違えば、Whも変わります。
まず、本体や取扱説明書に、Whの表示があるかを探しましょう。国交省の案内にある表示の例は「定格容量:27,000mAh、定格電圧:3.7V(99.9Wh)」です。
計算に使うのは、製品の表示にある定格容量と定格電圧の組み合わせです。どの値を使えばよいか分からないときは、推測で計算せず、メーカーに確かめます。
Whが確認できないと、JALでもANAでも持ち込めません。JALは「輸送の可否を判断できないため、輸送できません」、ANAは機内持ち込み・お預けともに「不可」としています。ANAのよくあるご質問は、Whの記載がないモバイルバッテリーが多く流通しているとして、搭乗前に調べておくよう呼びかけています。
個数と、一緒に持つ予備電池を確かめる
予備電池も持つときは、Whによって数え方が変わります。100Whを超え160Wh以下のものは、モバイルバッテリーと予備電池を合わせて2個までです(JAL・ANA)。
国交省の案内では、モバイルバッテリーは、リチウムイオン電池を内蔵し、他の電子機器を充電するためのものです。予備の電池(リチウムイオン電池)は、デジタルカメラなどの電子機器の予備バッテリーや、電子機器から取り外したものを指します。
100Wh以下の予備電池の数は、会社によって案内が違います。
| 会社 | 100Wh以下の予備電池 |
|---|---|
| JAL | 数量制限はない |
| ANA | 1人20個まで |
ANAの20個は、よくあるご質問の「予備電池(モバイルバッテリー含む)」の欄の案内です。
同じ欄には、電子機器の本体とあわせて運ぶ必要があるため、予備電池だけでは運べないとも書かれています。一方、ANAの国内線の案内では、モバイルバッテリーは予備電池と別の項目になっていて、モバイルバッテリーの項目には、この条件は書かれていません。
JALでは、ノートパソコン・タブレットの欄の予備電池の説明に、この条件があります。モバイルバッテリーだけを持って乗る場合に、この条件が当てはまるかは、搭乗する航空会社に確かめてください。
個数で言えば、20,000mAh・3.7V(74Wh)のモバイルバッテリーなら100Wh以下なので、ほかのモバイルバッテリーと合わせて2個まで持ち込めます。
1つずつ保護して、預ける荷物から出す
スーツケースに入れたまま、うっかり預けてしまいそう…
モバイルバッテリーは、預ける荷物から出して機内持ち込みの手荷物に入れ、ショートしないように1つずつ保護します。保護のしかたは、資料によって挙げる例が少し違います。
| 資料 | 保護のしかたの例 |
|---|---|
| 国交省 | 端子に絶縁テープを貼る、ケースや収納袋に入れる、複数のバッテリーや金属品と同じ袋に入れない |
| JAL | 購入時の小売り容器に入れるか、端子を絶縁する(テープで保護する、別々のプラスチックの袋や保護パウチに入れる) |
| ANA | 端子部分をテープで保護するか、ビニール袋に入れて絶縁する |
ANAは、座席上の収納棚には入れず、万一の不具合のときにすぐ対応できるよう、必ず手元か座席前ポケットなど、常に確認できる場所に保管するよう案内しています。
出発前の確認票
荷造りの前に、持っていく製品と、乗る便の条件を書き出しておくと安心です。


| 確かめること | 見るところ |
|---|---|
| 製品のWh | 本体の表示。なければ定格容量と定格電圧から計算 |
| 持っていく個数 | モバイルバッテリーの数 |
| ほかの予備電池 | カメラなどの予備の電池のWhと数 |
| 航空会社 | 便名の会社と、運航する会社のモバイルバッテリーの案内 |
| 確かめた日 | 2027年に乗るなら、出発前に確かめ直す |
| ショート防止 | 絶縁テープ、袋やケース |

