コーヒーメーカーを使っていて、前よりもコーヒーが落ちるのに時間がかかるようになった、と感じることはありませんか? 本体の中にたまった湯あかが、お湯の出を悪くしていることがあります。
クエン酸での湯あか取りと、ポットや各部のお手入れをまとめました。量やすすぎの回数は、メーカーごとに比べています。
- クエン酸の量は、サーモスとパナソニックが約10g、メリタは水500〜750mlに20g程度です(水の量は説明ごとに違います)。
- クエン酸水で運転したあと、水だけで運転してすすぎます(回数は説明によって違います)。
- 頻度の目安は、メリタが月1回程度です。コーヒーが落ちるのが遅くなったときも、湯あか取りのサインです。
湯あか取りの頻度と、必要なサイン
湯あか取りって、どのくらいの頻度でするものなの?
コーヒーメーカーを使い続けると、水に含まれるミネラル成分が水管や水容器などに付き、湯あかになります。
メリタが勧める頻度は月1回程度です。水の通り道は本体の中にあり、汚れ具合が目ではわかりにくいためです。
汚れを放置すると、コーヒーの風味を損なうだけでなく、故障の原因にもなります。
定期的なお手入れのほかに、次のようなときも湯あか取りのサインです。


パナソニックは、蒸気が増えたときもクエン酸でのお手入れを勧めています。お湯が沸いているのにコーヒーが出ないときは、湯あかによる水管などの詰まりを疑い、まずクエン酸での洗浄を試すよう案内しています。
それでも直らない場合は、本体の不具合の可能性があるため、点検・修理が必要です。
湯あかの付きやすさは、使う水によっても違います。特にヨーロッパ産のミネラルウォーターなど、硬度が高くミネラル分の多い水は、湯あかが付きやすくなります。
サーモスは、ミネラルウォーターやアルカリイオン水を使ったときは、よりこまめなお手入れを勧めています。本体の中にカルシウムが付きやすくなったり、付いたカルシウムがはがれてお湯や蒸気の出口をふさいだりして、故障の原因になるためです。
クエン酸の量(メーカー別)
クエン酸の量は、メーカーの説明によって違います。
| メーカー | 水とクエン酸の量 |
|---|---|
| サーモス | 水500ml、クエン酸約10g(小さじ2杯)、1〜2%程度のクエン酸水 |
| パナソニック | 水位線(機種ごと)まで、クエン酸約10g(大さじ1) |
| タイガー(ACE型) | 目盛「7」まで、クエン酸約10g(おおさじ1杯)。取扱説明書の例(ACE-V080)。 |
| メリタ | 水500〜750ml、クエン酸20g程度 |
サーモスとパナソニック、タイガーの例は、どれも約10gです。ただ、さじでの目安は、サーモスが小さじ2杯、パナソニックとタイガーが大さじ1杯と分かれています。さじで量るときは、使っている機種の説明に合わせると安心です。
パナソニックは、無添加か、純度99.5%以上のクエン酸を使うよう案内しています。
クエン酸での湯あか取りの手順
クエン酸水で運転し、そのあと水だけで運転してすすぐ、という大まかな流れは4社とも同じです。細かい手順は、説明によって違います。


タイガーとメリタでは、ペーパーフィルターとコーヒー粉(豆)をセットしません。
パナソニックもペーパーフィルターは不要です。活性炭フィルターがある機種は、外してから始めます。
クエン酸水での運転
運転のしかたは、機種によって違います。パナソニックは、どのコースでもよいとしています。
タイガーのACE型(取扱説明書の例:ACE-V080)は、2つのキーを2秒以上長押しして始めるクエン酸洗浄の機能があり、終わると自動で止まります。約10分たったら、水タンクに残ったクエン酸水も捨てて、すすぎます。
メリタは、汚れをよく落とすポイントとして、クエン酸水が半分まで減ったら運転をいったん止め、30分程度待ってから、残りのクエン酸水で運転し直す方法を紹介しています。内部をつけおきの状態にするためです。
すすぎの回数
クエン酸のにおいが、コーヒーに残らないか心配…
サーモス・パナソニック・タイガーは、クエン酸水での運転が終わったらポットのお湯を捨て、クエン酸のにおいを取るために水だけで運転するとしています。すすぎの回数は、パナソニックが1〜2回、メリタが2回程度、タイガー(ACE-V080の例)が1〜4回です。
サーモスは、本体が冷めてから(約10分後)水だけでドリップし、においが取れなければ数回くり返すとしています。
ポットの汚れの落とし方
ポットの茶色い汚れが、洗剤で洗ってもなかなか落ちない…
毎日洗っていても、ポットにはコーヒーシブがたまりやすく、ガラスのポットは水垢でくすむこともあります。
使っている機種の説明を確かめる
パナソニックは、同社のコーヒーメーカーのお手入れに漂白剤を使わないよう案内しています。ガラス容器は、台所用中性洗剤とやわらかいスポンジで洗います。漂白剤を使う前に、使っているポットの取扱説明書を確かめてください。
メリタの素材別つけおき
中性洗剤では落ちにくい汚れに、メリタはポットの素材ごとに、下の表のつけおき方法を紹介しています。
ステンレスのポットに、塩素系漂白剤は絶対に使わないでください。サビや腐食の原因になります。酸素系漂白剤も、アルミ・銅・鉄など、ステンレス以外の金属には使えません。
ガラスのポットにクエン酸を使うときは、塩素系の洗剤と絶対に一緒に使わないでください。有毒なガスが発生し、大変危険です。外側に金属が付いているポットは、内側だけに使います。
どちらも、洗浄液をポットの中に入れます。
| ポット | 落とし方(メリタ) |
|---|---|
| ステンレス | 酸素系漂白剤(500mlに3g程度)か重曹(500mlに3〜4g程度)を40〜60℃のお湯で溶かし、少なくとも15〜30分置く |
| ガラス | 水かぬるま湯にクエン酸を溶かして入れ、1〜3時間置く(頑固な汚れは一晩) |
つけおき後は、ステンレスなら水ですすぎ、まだ汚れが気になるときは、やわらかいスポンジでこすります。ガラスなら食器用洗剤で洗ってすすぎ、乾く前にふきんでふきます。
ふだんのお手入れ
湯あか取りのほかに、使うたびのお手入れも大切ですよね。メーカー別にまとめると、次のようになります。
パナソニックのお手入れ
- 必ず電源プラグを抜き、各部が冷めてから始める。
- 保温板には、漂白剤や、酸性・アルカリ性の洗剤を使わない。表面のコートがはがれる原因になる。
- バスケットは、洗ったあと、弁を押しながら流水で流す。粉が詰まっていると、抽出のときにコーヒーがあふれる原因になる。
メリタのお手入れ
- 使い終わったら、フィルターのコーヒー粉を捨てる。フィルター・ポット・水のタンクは、水洗いか中性洗剤でやさしく洗い、よく乾かす。コーヒーがたまりやすいポットの注ぎ口付近は、特によく洗う。
- キズの原因になるクレンザーや金属たわしは使わない。
- 本体は、固く絞ったふきんなどでふく。ポットを置く所に落ちたコーヒーも、必ずふき取る。ヒーターで温めるタイプは、そのまま使い続けると汚れがこびりつき、落ちにくくなる。
食器洗い乾燥機
食器洗い乾燥機は、メーカーで扱いが分かれます。メリタは、各パーツが食器洗い乾燥機に対応しているかを必ず確かめてから使うとしています。パナソニックは、変形や割れの原因になるため、使わないよう案内しています。
よくある質問
- 初めて使うときや、長い間使わなかったときは?
-
パナソニックは、各部のお手入れに加えて、「湯通し洗浄」をするよう案内しています。クエン酸洗浄と同じ手順を、クエン酸を入れずに行います。
- クエン酸が残っても、体に害はありませんか?
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サーモスは、クエン酸は食品添加物なので、食品衛生上無害としています。それでも、においを取るためのすすぎは省かないようにしましょう。
- ミルつきの全自動コーヒーメーカーは、どうお手入れしますか?
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ミルや粉の通り道にはコーヒー粉がたまることがあるため、定期的に掃除します。お手入れ方法は、使っている機種の取扱説明書で必ず確かめてください。
- 使い終わったコーヒーの粉は、何かに使えますか?
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消臭や肥料、掃除に使う方法と注意点を、コーヒーかすの使い道にまとめています。









