電気ケトルの中に、白い斑点や虹色のような模様が付いていて、気になったことはありませんか? 水しか沸かしていないのに、と不思議に思いますよね。
白い斑点の正体から、クエン酸での掃除、ふだんのお手入れまでをまとめました。量や置く時間は、メーカー別に比べています。
- 中にできる白っぽい斑点は、水のミネラル分が残った水あかで、害はありません(象印)。
- 掃除は、満水まで水とクエン酸を入れて沸かし、そのまま置きます。量と時間は、ティファールが15g程度・約1時間、タイガーが30g・約2時間です。
- ふだんは中を水ですすいでふき、本体と電源プレートは絶対に水につけないようにします(ティファール)。
白い斑点の正体と、掃除のサイン
水しか沸かしていないのに、白いポツポツが…。これってカビ?
電気ケトルの中にできる白っぽい斑点や赤っぽい斑点、白い水滴の跡は、水の中のミネラル分(カルシウムや鉄分など)が残った水あかです。水分が蒸発するときに、カルシウムなどが結晶になり、容器にこびりつきます。
象印は、カビではないので、水あかは有害ではないとしています。ティファールも、内側の底のステンレスに、水に含まれるミネラル分で白・青・茶色の斑点が付いたり、全体的に虹色に見えたりすることがあり、もともと水に含まれている成分なので害はないとしています。
金属の容器や底のヒーターには、赤さびのような斑点(もらいさび)が付くこともあります。


内側の側面が茶色くなるのも、水質によっては、水に含まれる成分で色が付く場合があります。
そのままにすると、水あかは少しずつたまり、こびりついていきます。放置すると、お湯ににおいが付いたり、沸かすときに大きな音がしたりすることもあります。
タイガーの説明では、湯わかし中の「ゴー」という音は泡がはじける音で、故障ではありません。ただ、内容器が汚れていると、いつもより大きい音がする場合があります。
掃除の時期は、メーカーで言い方が分かれます。ティファールは、汚れが目立ってきたときに、クエン酸でお手入れするよう案内しています。象印は、汚れがこびりつくとなかなか取れないため、目立ってくる前に、定期的にお手入れするよう勧めています。
ミネラルウォーターは、ミネラルが多い分、ステンレスにシミができやすくなります。ティファールは、定番タイプと温度調節タイプの電気ケトルでミネラルウォーターを沸かすときは、定期的なクエン酸洗浄を勧めています。
クエン酸の量と置く時間(メーカー別)
クエン酸は、どのくらい入れればいいの? 置いておく時間は?
クエン酸の量は、ティファールの15g程度に対して、タイガーと象印(CK-DBの場合)は30gです。置く時間は、ティファールが約1時間、タイガーと象印(CK-DBの場合)は約2時間です。使っている機種の取扱説明書に合わせてください。
| メーカー | 量と置く時間 |
|---|---|
| ティファール | 満水量まで水、クエン酸15g程度。沸騰させて約1時間置く。 |
| タイガー | 満水目盛まで水、クエン酸30g。沸かして約2時間置く。 |
| 象印(CK-DBの場合) | クエン酸30gをぬるま湯で溶かし、水と満水表示まで入れて沸かし、2時間ほど置く |
水あかはアルカリ性の性質を持つため、酸性のクエン酸が効きます。
水は、満水の目盛りまで入れます。象印のCK-DBの手順では、汚れは底だけでなく内部にも付いているので、満水まで入れるのがポイントとしています。ただし、満水表示より多く入れると、ふきこぼれの原因になるとしています。
クエン酸での掃除の手順
お手入れの手順がむずかしいと、つい後回しにしてしまいますよね。大まかな流れは3社とも同じで、水とクエン酸を入れて沸かし、そのまま置いてからすすぎます。


量と時間のほかに、最後のすすぎ方も違います。ティファールは、お湯を捨てて、水ですすぐとしています。
タイガーと象印(CK-DBの場合)は、もう一度水だけを入れて沸かし、ふたをつけたままお湯を捨てます。象印は、内容器と注ぎ口の中をすすぐためとしています。
タイガーでは、残った汚れをスポンジでこすり落とします。
象印は、内部が傷つくおそれのある硬いスポンジを避け、柔らかいスポンジを勧めています。細かい部分には綿棒、仕上げには柔らかい布を使います。
象印のCK-DBは、最後に、水分をよく絞った柔らかい布でふきます。外側や台座も、忘れずにふきましょう。
ふたを開けるときやお湯を捨てるときは、やけどに注意します。お手入れは、必ず電源を抜いて、本体が冷めてから行います。
ふだんのお手入れと、してはいけないこと
シンクで、本体ごとじゃぶじゃぶ洗ってもいいのかな?
本体ごと洗うのはやめましょう。ティファールは、本体と電源プレートを絶対に水につけないよう注意しています。
ふだんのお手入れとフィルター
ふだんのお手入れも、ティファールの手順で見てみましょう。
- 本体を柔らかい布でふく。注ぎ口カバーがあれば、カバーもふく(取り外しはできず、こわれやすいので注意)。
- 取り外せるフィルターがあれば、外して水洗いする。
- 本体の中を水でよくすすぎ、ふきんなどでしっかりふく。
- フィルターが乾いたら、注ぎ口にしっかりセットする。
ティファールは、定番タイプのよくある質問で、フィルターは必ずセットするよう案内しています。セットされていないと、沸いても自動でスイッチが切れないことがあるためです。
ティファールは、お湯に白いざらざらしたものが混じっていたときの説明として、古くなって破損したフィルターがお湯に混ざることがあり、体に害はないとしています。
破損したフィルターは、使い続けると沸とうが止まらない原因になる可能性があるため、新しいものに交換します。


給水するときの注意
タイガーでは、蛇口から直接ではなく、やかんなどからゆっくり水を注ぎます。蛇口からだと、水を止められずに入れすぎたり、あふれて本体をぬらしたりして、故障の原因になるためです。
また、給水のためにぬれたシンクに本体を置くと、底から水が入り、故障するおそれがあります。
水以外の使用と、使い終わりの注意
ティファールは、定番タイプも温度調節タイプも、水以外には使えないとしています。水以外のものを沸かすと、液体の噴き出し・湯もれ・故障の原因になるためです。
タイガーの電気ケトルも、水以外は禁止です。インスタントラーメンなどを入れて沸かすと、泡立ってふきこぼれ、やけどをするおそれがあります。
これらのケトルは、淹れたコーヒーや牛乳の温め直しにも使わないでください。
なお、ティファールの温度調節タイプのテイエール1.5L(BJ813DJP)は、お湯を沸かすだけでなく、お茶や紅茶を淹れられます。
ティファールでは、使い終わったら残ったお湯は捨てて、空にします。水あかの付着を少なくし、倒れたときの湯もれを防ぐためです。
よくある質問
- お酢で代わりになりますか?
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タイガーは電気ポットのよくある質問で、お酢も同じ酸性でミネラル成分を溶かすものの、お酢のにおいがパッキンに付いて、お湯に移る可能性があるとして、クエン酸でのお手入れを勧めています。電気ケトルも、取扱説明書にある方法でお手入れすると安心です。
- 重曹は使えますか?
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ティファールは、樹脂製のケトルで使い始めのにおいが強いとき、重曹を溶かして沸とうさせ、半日(約12時間)置く方法を紹介しています。タイガーは、電気ポットのお手入れに重曹を使うのは危険なので、やめるよう案内しています。
- クエン酸は、どこで買えますか? 古いものでも使えますか?
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家電販売店の電気ポット売り場や、薬局などで買えます。タイガーの説明では、使用期限やその目安はありません。ただ、開封後は空気に触れると固まるので、なるべく早めに使います。
- 温度を調節できるケトルも、同じ掃除のしかたでいいですか?
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ティファールのよくある質問では、温度調節タイプも、定番タイプと同じクエン酸での洗浄です。ほかの会社の機種は、取扱説明書で確かめてください。コーヒーを淹れるお湯の温度の目安は、ハンドドリップの淹れ方にまとめています。
- ティファールの瞬間湯沸かしタイプは、いつお手入れしますか?
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ティファールは、約200回給湯すると内部洗浄ランプが点灯し、内部洗浄が必要になるとしています。内部洗浄はいつでも行えるとして、取扱説明書を見るよう案内しています。
- コーヒーメーカーの湯あかも、クエン酸で落とせますか?
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はい。メーカー4社のクエン酸の量と手順を、コーヒーメーカーのお手入れで比べています。









