ドリップバッグ(ドリップパック)は、カップにかけてお湯を注ぐだけで、手軽にドリップコーヒーが楽しめますよね。でも、「お湯はどれくらい?」「一気に注いでもいいの?」と迷うことはありませんか。
この記事では、メーカー4社の淹れ方を比べ、共通するコツと、会社や商品によって違うところをまとめました。
- 少量のお湯で蒸らしてから、2〜3回に分けて注ぐのが、4社に共通する淹れ方です。
- お湯の量は商品によって違うので、袋の表示を確かめましょう。
- 淹れ終わったら、バッグはそのままにせず外します。
基本の淹れ方
まずは、手元のバッグの形を確かめてみましょう。4社の説明をもとに、基本の手順を5つにまとめました。
図の2と3はフックタイプの手順です。カップオンタイプは、袋の説明に従って組み立て、カップの上にセットします。

蒸らしは、味の素AGFとドトールコーヒーが約20秒、キーコーヒーが10秒ほどです。UCC上島珈琲は、カップオンタイプ・カップオンタイプ(新型)・フックタイプのいずれも約20秒としています。
蒸らすと粉全体にお湯が行き渡り、成分が出やすくなります。
蒸らしたあとは、一度に注がず、2〜3回に分けて注ぎます。キーコーヒーは、1回目はたっぷり注ぐとしています。
お湯が落ちきったら、バッグはそのままにせず外します。
お湯の量と温度
お湯って、カップいっぱいまで注いでいいの?
お湯の量は、まず袋の表示を確かめましょう。「注ぐお湯の量」と「出来上がり量」を分けて読むのがポイントです。
| 資料 | お湯の量の目安(1杯分) |
|---|---|
| UCC上島珈琲 | 注ぐ量 約140〜160ml(商品のタイプによる) |
| キーコーヒー | できあがり140ml |
| 味の素AGF | 袋に書かれたレシピのとおり |
| ドトールコーヒー | 出来上がり量より20mlほど多く注ぐ |
ドトールコーヒーは、製品に書いている「出来上がり量」は注ぐお湯の量ではなく、抽出したあとの目安の量だとしています。粉がお湯を吸うため、その量より20mlほど多めに注ぐと、おおよその出来上がり量になります。
お湯の温度は、ドトールコーヒーが、フックタイプの淹れ方で、沸騰させてから1分ほど置いた93度前後としています。UCC上島珈琲とキーコーヒーの説明は「熱湯」です。ハンドドリップのお湯の温度は、コーヒー粉の量とお湯の量の記事にもまとめています。


フックタイプとカップオンタイプの違い
バッグがカップの中のコーヒーに浸かっちゃうけど、大丈夫なのかな…
ドリップバッグには、カップのふちにかけて中に下げる「フックタイプ」と、カップの上にのせる「カップオンタイプ」があります。


フックタイプは抽出中もお湯に浸かるので、味わいをしっかり出せます。キーコーヒーも、「ドリップ オン」はフィルターが抽出液に浸ることでコクが出るとしています。
ただし、ドトールコーヒーによると、濃くしようと淹れ終わってからも浸けたままにすると、えぐみや雑味も出てきます。
フックタイプには、小さめのカップが向いています。ドトールコーヒーは直径9cm以内、味の素AGFはドリップパックで直径6.5〜9cmのカップを挙げています。
なお、UCC上島珈琲は、フックタイプで、背の低いカップの中でフィルターがお湯に浸かる場合は、お湯を一度に注いで約4分つけておく方法でもよいとしています。
ドトールコーヒーの説明では、カップオンタイプはお湯に浸かりにくく、クリアな味わいで豆の個性を楽しみやすいのが特徴です。注ぎ方しだいで薄く仕上がることもあるので、必ずこまめに注ぎましょう。最後の1滴まで絞ろうとすると、えぐみや雑味が出てしまうため、淹れ終わったら速やかに外します。
アイスコーヒー・カフェオレにするなら
ドリップバッグで、アイスコーヒーも作れるの?
フックタイプは濃さを調整しやすく、氷を入れたグラスに直接淹れる「オンザロック」のアイスコーヒーにも向いています。氷で薄まるため、袋に書かれた出来上がり量の目安より、やや少なめに淹れましょう(ドトールコーヒー)。
グラスは、必ず耐熱のものを使います。
ドトールコーヒーは、淹れ方のページで、アイスコーヒーとカフェオレの量を次のようにしています。
| 作るもの | 1杯分の目安 |
|---|---|
| アイスコーヒー | 耐熱グラスに氷5〜6個。蒸らしたあと、お湯80ml。 |
| カフェオレ | 蒸らしたあと、お湯60ml。牛乳40ml、氷4〜5個。 |
味の素AGFも、プレミアムドリップでアイスコーヒーを淹れる方法として、耐熱グラスに氷を8分目まで入れる手順を紹介しています。


よくある質問
- 電気ポットから直接注いでもいいですか?
-
電気ポットは細口のポットより湯量を調整しにくいため、こまめに注ぎましょう。フィルターの上部まで濡らし切らないくらいが目安です。
- 味が薄いと感じたら、どうすればいいですか?
-
ドトールコーヒーは、一度に注がずに、数回に分けて注げているかを見直すようすすめています。注ぐたびに粉がかき混ぜられて、うまみや苦み、甘みなどの成分が出やすくなるためです。なお、お湯の温度が低いと酸味が際立ちやすく、高いと深みやコク、苦みが出やすいともしています。









