コーヒーを淹れたあとに残る粉(コーヒーかす)、そのまま捨てるのはもったいないと感じたことはありませんか。消臭や肥料に使えると聞くけれど、やり方を間違えると、カビが生えたり、植物が育ちにくくなったりすることもあるんです。
この記事では、コーヒーかすの使い道と注意点をまとめました。
- 消臭に使うなら、乾かすとカビにくく長く使えます。湿ったまま使うときは、1〜2日を目安に交換します。
- 肥料にするなら、そのまま土に混ぜず、腐葉土などと発酵させて堆肥にしてから使います。
- 掃除に使ったかすは、排水口に流さず、生ごみとして捨てましょう。
使う前に、子どもやペットの手の届かない置き場所・保管場所を選びましょう。
乾かし方と保存のしかた
濡れたまま置いておくと、すぐカビちゃいそう…
淹れたあとのかすは水分を含んでいるので、そのまま置くとカビが生えやすくなります。乾かしておくと、カビが生えにくくなります。


乾いたかすは、密閉できる容器や袋に入れ、直射日光を避けた涼しい場所で保存して、早めに使い切ります。冷蔵庫は、出し入れの温度差で結露してカビの原因になったり、においが移ったりすることがあります。
消臭剤として使う
コーヒーかすには、アンモニア臭をはじめとするにおいを吸収する性質があります。乾かしたかすを、ペーパーフィルターごと皿にのせたり、通気性のある袋に入れたりして、靴箱や冷蔵庫などに置きます。
UCC上島珈琲の記事では、乾かさずに、水気を切ったまま使う方法も紹介しています。
- 湿ったまま使う:乾かす手間がいらず手軽。かすの水分がアンモニアを溶かすので、乾かしたものより消臭の効果が高く、トイレなどにも置ける。カビが生えやすいので、1〜2日を目安に交換する。
- 乾かして使う:においがトイレほど強くない所や、長持ちさせたいときに向く。湿ったものより長く使えるが、効果は時間とともに弱まる。
湿ったまま使うときは、カビが生えやすいので、換気の悪い場所には置かず、夏場はとくにこまめに交換しましょう。乾かしたものも、カビが生えていないか様子を見て、交換してくださいね。


肥料にするなら堆肥に
植木の土に混ぜれば、肥料になるんだよね?
実は、そのまま土に混ぜると、かえって植物が育ちにくくなることがあります。UCC上島珈琲は、手を加えていないかすは、育てたい植物の成長まで抑えてしまうため、肥料としては使えないとしています。


UCC上島珈琲によると、コーヒーかすはカフェインなどの成分を含むため、土に混ぜて1年目は、植物の生育を抑える効果が出ます。
2年目以降は、土の中の微生物がかすのたんぱく質を植物が吸収しやすい形に分解し、緑肥作物(レンゲやクローバーなど、肥料にするために育てる植物)に肥料としての効果が出ることが、同社の研究でわかったとしています。
肥料として使うなら、腐葉土などと混ぜて発酵させ、堆肥にしてから使います。
味の素AGFは、乾かしたかすを腐葉土と一緒に容器に入れ、風通しのよい場所で1日3〜4回かき混ぜて、人肌より明らかに温かくなれば完成としています。手間はかかるので、まずは手軽な消臭から試すのもおすすめです。
雑草よけや掃除にも
雑草よけに使うときの注意
UCC上島珈琲の説明では、未加工のかすには、植物の成長をさまたげる成分が含まれます。そのまま土にまくと雑草が生えにくくなりますが、成分が時間とともに分解され、効果はなくなっていきます。
味の素AGFによると、十分な効果を得るには1㎡あたり10kgほどが必要とされます。育てたいほかの植物にも影響するので注意しましょう。
UCC上島珈琲などが畑で行った研究では、2017年11月から2020年11月まで、同じ畑で6回続けて作物を育て、そのたびに、作物の芽が出たあとの畑に、かすを1㎡あたり10kg、土の表面を覆うようにまきました。
その結果、6回のうち5回で、雑草の量が半分以上減りました。一方、最初の1年は、育てていたコムギやダイズの生育も低下しています。
油汚れの掃除に使う
掃除では、油汚れのついたフライパンや鍋にかすを直接こすりつけ、しばらく置いてからスポンジで拭き取ると、汚れが落ちやすくなります。使ったかすは、排水口に大量に流すと詰まるおそれがあるので、生ごみとして捨てましょう。
子どもやペットの誤飲に注意
誤って口に入れると、カフェインによる健康被害のおそれがあるので、手の届かない場所で使い、保管しましょう。
味の素AGFによると、犬が食べると30〜120分後に、嘔吐や下痢、けいれん、呼吸不全などが起こるおそれがあり、場合によっては命にかかわることも考えられます。
ペットが誤って食べたら、何を、いつ、どれくらい食べたかを伝えて、動物病院に相談しましょう。









