フレンチプレスは、粉にお湯を注いで待つだけで、コーヒーを淹れられる器具です。ただ、「粉は何g?」「何分待つ?」「混ぜたほうがいい?」と、説明によって少しずつ違っていて迷いますよね。
まずは、使っている器具の説明書どおりに淹れてみましょう。この記事では、メーカー3社の説明を比べ、基本の淹れ方、粉とお湯の量、説明によって違うポイントをまとめました。
- 基本は、粉にお湯を注ぎ、フィルターを上げたまま3分か、4分ほど待ってから、押し下げて注ぐだけです。
- 1杯分の目安は、UCC上島珈琲の淹れ方のページが粉10〜12gにお湯160mL程度、キーコーヒーが粉10gにお湯140mLです。
- 待つ時間、混ぜるかどうか、押し下げる深さは、説明によって分かれます。
基本の淹れ方
フレンチプレスって、難しくないのかな…
手順はシンプルです。3社の説明に共通する流れは、次のとおりです。


UCC上島珈琲とキーコーヒーは、最初にお湯で器具(とカップ)を温める手順も挙げています。ボダムは、お湯を注ぐときに、上を2.5cm以上残すよう案内しています。
押し下げる速さは、キーコーヒーとボダムが「ゆっくり」です(UCC上島珈琲の「ハルのコーヒー」の記事も「ゆっくり静かに」)。UCC上島珈琲の2022年の記事は、速すぎず遅すぎず、3〜5秒ほどかけて押し下げるとしています。
粉とお湯の量・温度・時間の目安
| 資料 | 1杯分の目安 |
|---|---|
| UCC上島珈琲(淹れ方のページ) | 粉10〜12g(中細挽き〜粗挽き)、お湯160mL程度、92〜96℃で4分ほど |
| キーコーヒー | 粉10g、お湯140mL(できあがり120mL)、90〜95℃で3分 |
| ボダム | 粗挽きの粉をテーブルスプーン1杯、お湯約120mL、約92〜96℃で4分ほど |
量・温度・時間は、表の同じ行の組み合わせで使いましょう。3社の条件も見ていきましょう。
UCC上島珈琲は、沸騰したお湯が落ち着いたくらい(92〜96℃)を適温とし、細かく挽きすぎないよう注意しています。同社の2022年の記事では、1杯分が粉12〜13g程度・お湯160mL(中挽き程度)です。
キーコーヒーは、沸騰したてのお湯は避けるよう書いています。
ボダムの製品の「1カップ」は、ヨーロッパのカップサイズ(約120mL)が基本です。テーブルスプーン1杯が何gかは書かれていないので、gで量りたいときは、UCC上島珈琲かキーコーヒーの行を、お湯の量・温度・時間も含めた組み合わせのまま使いましょう。
挽き目は、UCC上島珈琲が中細挽き〜粗挽き、ボダムが粗挽きです。キーコーヒーは、器具の説明書で推奨されている挽き目を確かめるよう案内しています。
説明で分かれる3つのポイント
混ぜたほうがいいの?混ぜないほうがいいの?
実は、ここは説明によって違います。主な違いは、次の3つです。


待つ時間
UCC上島珈琲とボダムは4分ほど、キーコーヒーは3分です。
混ぜるか
キーコーヒーはお湯を勢いよく注いでスプーンで混ぜ、ボダムはプラスチック製か木製のスプーンで軽くかき混ぜます。
一方、UCC上島珈琲の「ハルのコーヒー」の記事は、混ぜると早く抽出されるものの雑味も出るとして、混ぜずに待っています。同じUCC上島珈琲でも、2022年の記事は、乾いた粉がなくなるまでなじませ、ヘラなどを使うとなじませやすい場合もあるとしています。
押し下げ方
UCC上島珈琲の「ハルのコーヒー」の記事は、ゆっくり静かに下まで押し込んでから注いでいます。
キーコーヒーは、シャフトの長さがメーカーによって違うため、最後まで押すと雑味や苦みが出ることがあると説明しています。そのため、一番下まで下げずに少し浮かせるのがポイントだとしています。
3つとも、どれが正解というより、好みや器具に合わせて選ぶところです。味を見ながら調整してみてください。
粉っぽさを抑えるコツ
フレンチプレスはコーヒーの油分がそのまま抽出され、油分を感じやすい淹れ方です。金属のフィルターはペーパーよりやや粗い作りなので、カップの底に細かい粉が残ります。
UCC上島珈琲は、少し粉が入るのも、フレンチプレスの味わいの一つとしています。
粉が気になるときは、キーコーヒーが挙げている次の方法を試してみてください。
- 挽き目を粗くしてみる
- 最後の数滴は注がない
- 表面の泡に粉があれば、スプーンですくってから飲む


お手入れのしかた
使ったあとは、早めに洗いたいところです。油分が残って酸化すると、次に淹れるときの味に影響してしまいます。
- ふだんの洗い方:中性洗剤でしっかり洗います。フィルターも目詰まりしないよう、使ったあとはしっかり洗いましょう。
- ボダムCHAMBORDの場合:洗剤とぬるま湯で洗うか食器洗浄機を使い、しっかり乾かします。ただし、食器洗浄機は塗装仕上げ・メッキ仕上げのタイプを除きます。使えるかは取扱説明書で確かめてください。
- においや色がついたら:キーコーヒーは、重曹・クエン酸・酸素漂白剤などを薄めた水に、30〜40分つける方法を紹介しています。
素材によって使える洗い方は違うので、製品の取扱説明書も確かめてくださいね。
よくある質問
- 2杯分を淹れるときは、粉とお湯をどれくらいにしますか?
-
1杯分の目安を2倍にします。UCC上島珈琲の「ハルのコーヒー」の記事では、たっぷり2杯分を粉24gくらいで淹れています(1杯を160mLとしているので、お湯は320mLの計算)。キーコーヒーの目安(粉10g・お湯140mL)なら、2杯分は粉20g・お湯280mLの計算です。
- 味が薄いとき・苦いときは、どうすればいいですか?
-
次のうち、どれかを試してみましょう。
- 味が薄いとき:粉を増やす・挽き目を細かくする・お湯を減らす
- 苦みが強いとき:粉を減らす・挽き目を粗くする・お湯を増やす









